『遺書』松本人志
『松本』に引き続き読んだ。今この人の書いたものを読みたいという欲求があるのは、この人の自信がどこから出てきているのかを知りたいからだろうか。そして、それを知って、自分もそのように自信を持ちたいからだろうか。
松本人志のイメージは『松本』からさほど変わらなかった。笑いにストイックで使っている言葉は物騒なものも多いが、人間性の部分では繊細な感じがする人だ。
「繊細な感じがする」というのは『遺書』を読んでいて受けた印象ではなく、他の本を読んだり、YouTubeで「プロフェッショナル仕事の流儀」を観た印象から。
自分がこの人に惹かれる理由に何があるかを内省してみると、一つのことにとことんまで向き合えているその姿勢が好きなのと、異性を獲得する力を持っているという2点に収斂するのではないかと思う。
一点目については、ここでわざわざ書かなくても十分意味は伝わるだろう。彼の笑いへの異常なまでのこだわりは周知のとおりだ。
僕が彼の書いた本を読んでいたり話を聴いていて、たびたびに「おっ」となるのは、彼が恋愛の話をするときだ。
何に自分は「おっ」となっているのか。まずは、その恋愛の話の多さだろう。やはりあのレベルの芸能人になれば相当モテるのだろうな、と。
そして、松本人志は自分がモテることを隠さない。僕は割とここに「おっ」となる。「それ隠さないんや~」と毎回思う。「僕はモテる」って普通に書いてあるし、恋愛のエピソードも各所で披露している。
「モテる」こと自体にも魅力があるし、それを隠さないこともそれはそれでカッコいいな、なんて思った。そのためにはまずモテないといけない。
おわり