映画「ジョン・ウィック」1・2(原題:John Wick)/監督チャド・スタエルスキ、主演キアヌ・リーヴス
一昨日の晩と昨晩、二夜続けて「ジョン・ウィック」のchapter1・2を観た。
プライムを契約していないので、家の近くのビデオ屋で借りてきて視聴。
殺し屋の世界を描いた傑作だと思う。
殺し屋の世界の「掟」が垣間見えるのが自分的には嬉しいポイント。
例えば、殺し屋同士の会話にはロシア語(?)が時々使われることとか、殺すときにはできるだけ一撃で仕留めるとか。
アクション映画にはありがちだけど、何で主人公死なないの?と思うことは多々あった。
何百発と銃を撃たれてるのに、実際主人公に命中したのは数発。
主人公が敵に向けて打つ弾はほとんど命中する。
そのあたりはもう少しリアリティが欲しい。
主人公にも命中しなくていいから、その分敵に命中する率を下げれば自然に見えるのでは、などと思った。
殺し屋同士の会話(ほとんどそうだけど)の中で、「ルールが無ければ動物と同じ」みたいなことを言うシーンがあった。
そのセリフは、ストーリーとはほとんど関係ないのだが、妙に印象に残っている。
自分は大学に入学して以降、できるだけルールに縛られたくないからと自分に対してルールを設けないようにしていたが、結局それでは本能のままに生きているだけだなと。
「自由になりたい」みたいに考えて、結局不自由になっていた。
そういうことを考えていたから、妙にこの言葉が印象に残った。
アクション映画、特に銃で人がバンバン死んでいく映画を観た時によく思うけど、打たれた方の人の人生ももう少し知りたい。
この映画でも主人公によってたくさんの殺し屋及び組織の手下が一瞬にして殺されている。
その人達は一瞬で殺されているけど、そうやって殺し合いをするに至るまでには、いろんな経験をしてるわけで。そして、彼らの死を悲しむ人はいるわけで。
それを全部映画にしてほしい、とは(現実的に無理だから)思わないけど、「脇役中の脇役」みたいな感じの、2秒くらいしか映らずに死んでいった殺し屋及び組織の手下の全人生を描く映画も見てみたい。
多分その映画では「ジョン・ウィック」にあるようなカッコよさは望めないだろうし、そこで描かれる哀愁も、キアヌ・リーヴスが醸し出すそれとは比べ物にならないくらいショボいものになるだろう。
でも、それを描いてくれる映画があってもいいな、と。
まあ、そういう映画もすでにあるかもしれないけど、すでに存在する映画の脇役をあとから引っ張りだして、そこにストーリーを加える、みたいなのは無いかもしれない。
おわり