三大欲求

自己顕示欲・承認欲求

不安なこと⑦ いつか死ぬこと

正確に言うと「不安」ではない。「不安」は起こるかどうか分からない事に対して抱く感情だと思う。そして、死はほぼ確実に訪れる。だから、単に、恐れている、と言った方が近い。

 

理由は単純で、自分という存在がこの世界から完全に消えてしまうのが怖いからだ。理由になっていないだろうか。なぜそれが怖いのか、と尋ねたくなる人もいる?

 

逆に言いたいのは、「怖い」という感情は、そもそも「この世界から消える」ことを避ける気持ちなのでは、ということ。

 

例えば、ライオンや深い池やホラー映画や『ジョーズ」やらを見た(観た)時に、私たちは「ゾッと」するけれど、それは結局、死ぬ(可能性の高い)ことから、私たちを離れさせようという身体(精神でもどっちでもいいし、その両方でもなんでもいい)の働きだ。

 

「フライトorファイト(Flight or Fight)」だったっけ。生命を脅かすようなものに出くわした時の動物(人間)の反応は。逃げるか、もしくは闘うか。「ゾッと」するのは、すぐに逃げ出すか、闘うかの準備を、体が勝手に始めているということ。

 

「ライオンとかサメに噛まれると痛いっぽいから、それ考えると怖いのん」というのも、なぜ痛いのがダメなのか、身体の目線で考えればいい。「痛い」は「この世界から消える」に近づいているサインでしょう。

 

だから、人間の暮らす社会がどれだけ複雑になろうとも、恐怖という感情は「死」=「この世界から消えること」に起因しているものであって、何かしらの恐怖心を抱いている場合は、今の状況からどのルートを辿って死に至る可能性があるのか考えてみるとよいのかもしれない。唐突にアドバイスを発してしまった。

 

まあええわ。

 

で、何が言いたかったかというと、そもそも「怖い」という感情は「この世界から消えること」を避ける気持ちなのでは、ということで、まあ、それはそうだ、ということに一応しておこう。

 

書きたいことの9割は終わってしまったな。

 

①死ぬのが怖い。

②そもそも怖いという感情は、死ぬことを避けたい、と同じだ。

③だから、①というのは間違っていない。

 

みたいな?

 

でも、これだと何も言っていないというか、「私は『怖い』という言葉を(定義まで考慮して)適切に使っています(チャンチャン♪)」以上の話ではないように思える。

 

だからどうした、と。

 

でも、「だからどう」しようもないから私にとっては問題なのだ。

 

「恐怖」という言葉を正しく分析してみて、「あ、これは『死を避けるきもち』のことなんだ」と思って、それをノートに書いて、ブログに書いて、人に話して、歌にして、小説にして、ノーベル文学賞もらって、YouTubeにアップして、登録者が増えて、広告でお金がもらえて、すると若干モテるようになって、彼女ができて、「来週どこ行く?」とか電話して、そのうち子どもができて、ゲーム買い与えて、門限作って、会社に行って、居酒屋言って、キャバクラ行って、

 

その帰り道に「あ~、自分いつか消えるんか~」みたいに思って虚しくなる、という。

途中で何をしたって、結局「消える」ことが恐ろしい。

 

いろいろと作って、見て、話して、食べて、割って、騙して、汚して、拭いて、叩いて、こねて、踏んで、揉んで、撫でて、噛んで、聴いて、途方に暮れて、決めて、向かって、破壊して、守って、登って、降りて、

 

するけど、それらすべての経験が「消える」ことはすでに決まっていて、それがどうやら、「どうしようもない」ことらしいのがどうしようもなくイヤだな~と思ってます。って話。

 

以上